2019-01-01から1年間の記事一覧

衣裳や舞台がわからない脚本家

演劇で裏方の長かった私は、ほとんどの場合で脚本と演出の拘りに呆れていた。センスも色彩感覚も乏しく、もっとモノマニアになってくれと思ったものだ。 役者をやる人間の中には演出とか戯曲ために裏方をやっておこうという人が多いが、裏方固有のセンスを吸…

普通に発想する

私は大学時代、演劇サークルに入っていたわけだが、この時にふと思ったことがある。それはオリジナリティーの病というものである。 演劇は、学生が思っているほど、新しいことが可能な分野ではなく、ある種、音楽でいうところのクラシックのような趣が強い。…

お受験、中学受験...

受験とはほど遠い世界にいる私は、今でも「受験」という概念についてあれこれ言いたくなってしまう。 小学校受験である“お受験”なんて完全に親のエゴでしかないし、小学校から何をさせたいのかよく理解できない。 受験問題を載せた電車広告は、もう定番のも…

ゆとり世代についての皮肉な誤解

ゆとり教育を受けた世代が社会に出て、失態をおかすと「これだからゆとりは」なんてことが言われていたが、これも少し流行遅れになりつつあり、近頃は「最近の若い奴は自信過剰だ」とかそういうものが多いようだ。 ところで、ゆとり教育を決めたのは一体どん…

紙の媒体とは

紙の本と新聞との差異とは何であろうか。 速報性においては新聞が強いのは自明なことだが、速報性ならネットやテレビの方がより強い。では、論証性や実証性に強いのか、いや、それなら紙の本が圧倒的な力を持つ。 じゃあ、新聞はどこに拠り所があるのだろう…