アニメへの違和感

アニメは、文学や演劇や映画を、皆が思っているほどには超越出来ていないと私は考えている。『この世界の片隅に』はその点素晴らしく、実写の戦争映画をある種、超越した出来栄えであった。

ガンダムにしろニュータイプがやはり頂点に立つというのがいかんせん不満である。シャアだ、ハマーンだ、出したところで革命はうまくいかないんだという趣旨を完全には提示出来ていない。

必ず彼らの打倒者は、アムロジュドーといったニュータイプなのであり、こういう「超人vs超人」の二項対立あるいは弁証法的な対立ははっきり言って、古い。